その由緒は、和銅6年(713年)に疫病が流行した際、平癒を祈願して「御祖天神(おんそあまのかみ)」を祭ったことが始まりとされています。その後、近くに国分寺のみそ蔵が建てられたのですが、ユニークな伝説が残っています。
ある時、みそを大量に腐らせてしまった国分寺の僧侶が、御祖天神に一心にお願いすると、「境内の笹をみそ桶に立てなさい」というお告げがありました。さっそく試したところ、不思議なことに、たちまち元のおいしいみそに戻ったそうです。こうして、いつしか「味噌天神」と呼ばれるようになったそうです。
毎年10月25日には、みそに感謝する「味噌天神秋季例大祭」が開催されます。参拝者には、熊本特産の麦みその配布やみそ汁の試食などが行われ、大変なにぎわいを見せます。
日本で唯一とされる「お味噌の神様」に、日頃の感謝を伝えてみては?
■味噌天神秋季例大祭
日時:平成25年10月25日(金) 11:00~
場所:味噌天神(熊本市中央区大江本町7-1)
※みその配布は400名限定。例年、早い時間から長い列ができます。