
1885年にブルガリアで生まれたパスキンは、ウィーンで美術教育を受け、20歳でパリへ移住しましたが、第一次世界大戦の際に渡米し、キューバなどへ放浪の旅に出るなど、自らの表現を追求し続けました。
その後パリに戻り、震えるような描線と淡くはかない色彩の画風を確立。その光り輝く画面は「真珠の光沢」と評されました。しかし、画業の円熟期を迎えた1930年、パスキンは心身の疲弊の果てに自ら命を絶ちました。
パスキンは、同じくエコール・ド・パリで活躍した日本人画家、藤田嗣治の親友でもあり、日本の芸術家と深いかかわりを持つことでも知られています。
波乱の人生を駆け抜け、人間という存在を見つめ続けた芸術家の眼差しを感じてみませんか?
■熊本県立美術館「パスキン展 愛と放浪の果て―エコール・ド・パリの寵児」
期間:平成27年1月12日(月・祝)まで
場所:熊本県立美術館 1F展示室(熊本市中央区二の丸2番)
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